一般にsierという職種に対してのイメージは、ブラック企業を想像しているかのような発言が見られる。実際の所はどうなのかというと、現実的な話として裁量労働制を採用しているsierは残業が多くなる傾向にあることは否定できないと言える。

だが、他のIT系、例えばWeb系の仕事や他の業種と比べて極端に残業が多いかといえば、実はそれほどでもないのが実情だ。平均的な数字で言えばおよそ月40時間から50時間といったところである。役職やプロジェクト次第で月80時間を超える場合もあるが、プロジェクトの進捗の遅れ具合や突然の仕様変更などがあることを考えれば、致し方ないだろう。
残業代についても、裁量労働制の関係で少し変わってくる面もあるが、きちんと支払っている企業は多いことを考慮しておく必要がある。それを踏まえると、一概に残業時間が多い、少ないだけでブラック企業かそうでないかを判断するのはやや早計だと思われる。
加えて、元請けや下請けなどの区別もあり、上流工程の仕事を請け負うのか、下流工程の仕事を請け負うのかによって仕事量が変化することも頭に入れておかなければならない。ただ、何も知らない人をできるだけ多く集めて、労働条件などを無視して儲けだけを獲得しようと考える企業も実際に存在するので、就職する際は注意が必要である。
このように、残業の状況や時間はさまざまな条件によって変化するものなので、より残業の少ない仕事をしたいと思うのなら、sierの実情を知り、自分がどういう働き方をしたいのかしっかり考えていくことが大事になるだろう。